『学園都市くにたちNews』号外
【1999年3月20日発行】
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発行人:重松ともひろ(27才・無所属)
議員の仕事ぶり
(会派別・前回得票順)
会派名 | 議員名 | 当選 回数 | 年齢 | 性別 | 前回得票数 | 95年選挙時 の所属党派 | 95年選挙 時の職業 | 一般質問 回数 |
自 由 民 主 党 |
さえきしげる 佐伯 茂 | 7期 | 69歳 | 男 | 1342票 (3位) | 自由民主党 | 農業 | |
あおきけん 青木健 | 2期 | 39歳 | 男 | 1042票 (6位) | 自由民主党 | 市議会議員 | |
せきふみお 関文夫 | 2期 | 52歳 | 男 | 956票 (12位) | 無所属 | 会社役員 | |
たかやなぎきよし 高柳潔 | 7期 | 死去 | 男 | 874票 (16位) | 自由民主党 | 会社役員 | −− |
しがあきら 志賀明 | 3期 | 60歳 | 男 | 780票 (21位) | 自由民主党 | 会社役員 | |
やおこうみのる 八百幸稔※ | 1期 | 61歳 | 男 | 757票 (22位) | 無所属 | 商店経営 | |
たかしまよしあき 高島美秋 | 2期 | 41歳 | 男 | 703票 (25位) | 自由民主党 | 会社役員 | |
はなまつひろなり 花松大乃 | 7期 | 66歳 | 男 | 689票 (26位) | 自由民主党 | 市議会議員 | |
自由民主 クラブ |
よしのとしはる 吉野利春 | 2期 | 61歳 | 男 | 896票 (15位) | 無所属 | 会社役員 | |
公 明 党 |
おおたまさお 太田政男 | 1期 | 44歳 | 男 | 1082票 (5位) | 公明 | 市議会議員 | 16回 |
さいとうやすよし 斉藤安由 | 1期 | 50歳 | 男 | 1014票 (8位) | 公明 | 市議会議員 | 16回 |
ひがししんぞう 東信三※ | 6期 | 62歳 | 男 | 954票 (13位) | 公明 | 市議会議員 | 11回 |
たけうちひろえ 竹内弘栄※ | 4期 | 64歳 | 女 | 940票 (14位) | 公明 | 市議会議員 | |
民主 クラブ (民主系) |
うぶかたゆういち 生方裕一 | 1期 | 38歳 | 男 | 1379票 (2位) | 新進党 | 会社員 | 16回 |
かざまけん 風間健 | 2期 | 63歳 | 男 | 834票 (18位) | 無所属 | 光陽保険 企画代表 | |
きじまひでかつ 貴島秀克 | 3期 | 42歳 | 男 | 723票 (24位) | 東京 民社協会 | 市議会議員 | |
日 本 共 産 党 |
おざわやすこ 小沢靖子 | 7期 | 55歳 | 女 | 996票 (9位) | 日本共産党 | 市議会議員 | 16回 |
かしわぎたかゆき 柏木隆行 | 4期 | 42歳 | 男 | 969票 (11位) | 日本共産党 | 市議会議員 | 15回 |
やまもとはるお 山本春男 | 7期 | 59歳 | 男 | 872票 (17位) | 日本共産党 | 市議会議員 | 16回 |
たかはらゆきお 高原幸雄 | 5期 | 49歳 | 男 | 785票 (19位) | 日本共産党 | 市議会議員 | 16回 |
ながさきひでただ 長崎秀惟 | 3期 | 58歳 | 男 | 784票 (20位) | 日本共産党 | 市議会議員 | 16回 |
りきひさひろし 力久博 | 6期 | 51歳 | 男 | 734票 (23位) | 日本共産党 | 市議会議員 | 16回 |
生活者 ネット |
さとうせつこ 佐藤節子 | 1期 | 53歳 | 女 | 1040票 (7位) | 国立・ 生活者発嬬宛 | 無職 | 16回 |
さかきばらしげこ 榊原茂子 | 1期 | 58歳 | 女 | 989票 (10位) | 国立・ 生活者発嬬宛 | 無職 | 16回 |
社会民主党 つむぎの会 |
いけだちえこ 池田智恵子 | 1期 | 56歳 | 女 | 1578票 (1位) | 日本社会党 | 看護婦 | 16回 |
林道 クラブ |
いのうえすず 井上スズ※ | 8期 | 77歳 | 女 | 1181票 (4位) | 無所属 | 市議会議員 | 16回 |
<注>
●『定例会会議録』(市議会発行)より作成。
『会議録』は、市役所1階情報閲覧コーナーや図書館3階にて、誰でも閲覧できる。
● ※印の議員は、今期(〜99年4月)限りの引退を表明。
4/25に行われる市議選は、定数24人(2減)に28人(現職21・元職1・新人6)が立候補を予定。
●「一般質問」…年4回の定例議会では、議案の審議以外に、市政全般の問題について市当局に質問をする場がある。
行政をチェックする重要な機会。
● 議長は一般質問をしないのが慣例。
今期の議長は、高柳議員(95年5月〜97年3月/任期中に死去)、佐伯議員(97年3月〜5月)、志賀議員(97年5月〜)。
★ 女性議員数は6人、全体の23.1%
都内の区市町村議員 ( 298人/14.5% )や全国の地方議員(4.6%)、衆議院(23人4.6%)と比較すると高いが、人口比率から考えると、まだまだ政治は「男の領域」になっている。
会派ごとのばらつきも大きい。
★ 半数ちかくの議員が全く、もしくはほとんど質問をしない!
議会が与党と野党にはっきり二分され、与党議員のほとんどが質問をしない。4年間で一度もしない議員も多く、行政と馴れ合っているといわれても仕方ない。
しかも年4回発行される『議会だより』には、誰がどういう質問をしたかさえ載っていない (!) ため、議員が公約どおり働いているか、普通の市民が日常的にチェックすることが難しい。
★ 議員の横顔…会社役員6人/平均年齢54才/平均3.5期/
当選後は党派に所属する「無所属」議員も
会社役員や自営業、農業と兼業する議員は多いが、普通のサラリーマンや市民にとっては議会は依然として遠い存在。
若い議員が少なく、30代後半の議員が2人だけ。
保守系無所属で立候補し、当選後は政党と同じ会派を組む議員も。
【朝日新聞1999/02/21朝刊】
特集「黙ってられない〜地方選の足元で〜」:1
住民が議員の「えんま帳」
任期中の質問内容・回数・欠席…独自に採点
落とす
公表して狙い撃ちも
議員の「えんま帳」がある。
議員A 本会議欠席日数3、質疑討論回数2、一般質問回数5
議員B 本会議欠席日数10、質疑討論回数2……
埼玉県春日部市の市議は32人。その任期中の活動が一目で分かる。
立候補の時に掲げた公約と、議会での一般質問の内容を並べたページが続く。保守系のある議員は、選挙戦で「災害対策を推進」「ホームヘルパーの増員」と訴えたが、この件で一度も質問していない。
市民グループ「市政にプラス1」が作った。
会長の佐藤森明さん(67)は会社を定年後、市政モニターを1年経験した。改善点をいくつも指摘したが、反応は鈍く、いらいらが募った。「市や議会が住民に向いていない」と5年ほど前から、モニター時代の仲間と議会監視を始めた。
A4判のコピー用紙で34ページ。「えんま帳」は、三月末に開く市民集会で配る。佐藤さんは「図書館や公民館に置いて、だれでも読めるようにしたい」と話す。一般質問の平均回数は4年間で一人約10回。佐藤さんは「年に1回程度しか質問しないような議員は4月の選挙で落としたい」という。
■ ■
ちょうど1年前、東京都日野市では市議選の直前、30人の議員全員の働きぶりに順位をつけた「えんま帳」が出回った。
街頭や家庭に配られたコピーは約2千枚。議員の名前は匿名だったが、議会での居眠りや私語、遅刻、質問のレベルなどが独自の基準で採点されていた。
130点満点で、最高は128点、最低は45点。100点以下が6人いた。
順位表を公表した市民グループ「日野市政懇談会」の狙いは、「100点以下組の落選」だった。
「一回も質問しなかった議員はだれ?」。そんな電話が殺到した。そっと所属会派だけを教えた。ただ、それから推測できた実名は終盤戦には広まっていた。
6人のうち4人が議席を失った。
「当選後に何をやっているのかが知りたくて始めた活動が実を結んだ。次は実名でやりたいねえ」。懇談会の会長木下正次さん(73)は笑った。
懇談会には、全国各地から三十件を超える問い合わせや講演依頼が来た。
■ ■
テレビ画面に札束と大写しになった候補者の顔。「疑惑の候補を落としましょう」のナレーションが流れる。米国の選挙では、こんなキャンペーンは日常茶飯事だ。
競艇の場外舟券売り場が計画されている香川県三木町で、反対派の住民グループが計画への賛否や議会での質問回数を採点した「えんま帳」を作った。選挙は4月。今月中に、予定地の周辺世帯に配る。
ある日、「選挙管理委員会の関係者が渋い顔をしている」と、グループの一人が耳にした。「議員の働きぶりを知らせることのどこが問題なんだ」。準備は進んでいる。
米国のような「落とす」キャンペーンは、公職選挙法に触れるのか。自治省の担当者は「個々の事例を見ないと何とも……」と歯切れが悪い。住民グループの一人は「そんなあいまいな姿勢が自由な運動を妨げている」と話した。
■ ■
最近、インターネット上に、こんなホームページが開かれた。
「マイナス投票制度推進委員会」
一票を、当選させたい候補者か、落選させたい候補者のどちらかに入れる制度に変えようと提案している。信任票から批判票を引いた数が得票となる。組織票があっても、それを上回る批判票があれば、落選することもある。
「この制度で、投票率は高まる。『この候補だけは落としたい』と狙い撃ちもできる。だから、議員は市民の要望を無視できなくなる」と説いている。
発案者は東京都練馬区の会社員中嶋隆さん(43)。「三池争議」の舞台にもなった旧産炭地、福岡県大牟田市の出身。旧社会党などの選挙参謀だった父親の影響で、政治への関心は幼いころから強かった。「特定の業界や団体にしか貢献しないような議員への対抗策を」と思い立った。
「委員会」と名乗っているものの、実態は中嶋さんの意見広告だ。しかし、賛同者を求める呼びかけに100通近い反響があったという。
このホームページを見た市議の一人は「政治家を変えるには、このくらいのショック療法が必要かもしれない」と真顔で話した。
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4月の統一地方選では、全国で2千を超える選挙がある。各地で政治離れが進み、議会不信も募る。しびれを切らして動き出した有権者を追う。
重松ともひろホームページよりコピー